AIに法律相談するとき、個人情報はどこまで書いてよいか
ChatGPTなどの生成AIに法律相談をするとき、氏名、住所、契約書、相手方とのやり取りをどこまで入力してよいか。回答の精度を落とさずに情報を伏せる方法を弁護士が解説。
AIで作った相談メモを弁護士相談に持参する際に、何を残し、どの資料を一緒に用意すべきか。時系列、相手方、証拠、希望する解決、AI回答の扱いを整理します。
AIで相談メモを作ってから弁護士に相談することは、かなり有効です。最初から事情が整理されていると、相談時間を事実確認だけで使い切らずに済みます。
ただし、AIが作った要約だけを持ってくると、重要なところが抜けていることがあります。弁護士相談に持ってくるなら、AI回答と元資料をセットで残しておくのが一番使いやすいです。
AIの回答をきれいに整え直す必要はありません。むしろ、最初の質問、追加で聞いたこと、AIがどう答えたかをそのまま残しておいてください。
どこでAIが前提を置いたのか、どこで相談者の希望に寄ったのか、どこで資料を見ないまま断定したのかが分かるからです。完成した文章だけを見るより、やり取り全体を見た方が危ない部分を見つけやすくなります。
法律相談では、いつ何が起きたかが重要です。契約した日、支払った日、相手方から連絡が来た日、問題が発生した日、こちらが返信した日。できる範囲で時系列にしてください。
AIに時系列を作らせる場合は、日付が曖昧なところを勝手に補わせないようにします。「不明な日付は不明と書く」と指示すると安全です。
契約書、メール、LINE、写真、スクリーンショット、請求書、振込記録、登記、戸籍など、資料は種類ごとに分けておくと相談が進めやすくなります。
AIの要約では「相手が約束した」と書かれていても、メールを見ると約束とまでは言いにくいことがあります。逆に、相談者が重視していなかった資料が、法的にはかなり重要なこともあります。
お金を払ってほしいのか、投稿を消してほしいのか、契約を終わらせたいのか、相手とこれ以上関わりたくないのか。希望する解決を書いておくと、手続の選択がしやすくなります。
法律上できることと、実際にやるべきことは同じではありません。費用、時間、相手方の反応、証拠の強さを見て、現実的な落とし所を考えます。
相談前の整理としてAIを使うなら、次のように聞くのがよいです。
これから弁護士に相談します。以下の事情を、時系列、関係者、証拠、私が希望する解決、確認が必要な点に分けて整理してください。分からないことは推測せず、不明と書いてください。私に不利になりうる事情も挙げてください。
この形にすると、弁護士相談で使いやすいメモになります。
AI添削相談では、AIで作った相談メモをそのまま見ます。まずは整理の途中でも構いません。元資料と一緒に確認することで、次に何をすべきかを決めやすくなります。
AIで作った相談メモ、内容証明案、相手方への返信案があれば、そのまま相談資料として確認します。